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経験と経験値のちがい 〜「予測する力」を育てるということ〜

「経験値」とは、ただ“やったことがある”という事実ではなく、
経験を通じて身についた“値打ち”のようなものだと思っています。

たとえば、運転。
どれだけ長く車を運転していても、それが安全運転の「経験値」になっているとは限りません。
「危ない運転でも大丈夫だった」という体験ばかり積み重ねていると、
それはむしろ“悪い経験値”になってしまう。
いつか運が尽きて事故になるでしょう。

だからこそ、「安全な運転」を意識しながら経験を重ねていくことが、 本当の意味での経験値につながるんです。

そして、経験値を積むと、ある程度の**「予測」ができるようになります。**

たとえば、

  • 「この角を曲がるとき、人が出てくるかもしれない」
  • 「この状況では、相手の車が急に動くかもしれない」

というふうに、「〜かもしれない」と考えられる=危機管理ができるようになる。

これは運転だけでなく、仕事でも、世の中の動きでも同じです。

ニュースなどで語られる未来予測も、正解かどうかより、
過去の経験や蓄積から導き出された“仮説”であることが多い。

もちろん、戦争や自然災害のように、予測が難しいこともあります。
でも、日常生活や仕事、運転においては、
「予測できること」の方が多い。

つまり、良い経験値を積んできた人ほど、“未来を読む力”がある。

だからこそ、日々の中で「予測する習慣」を持つこと。

そして、「安全なやり方」「誠実な行動」で経験を積み重ねることが、
最終的に自分の未来を守る力になっていくのだと思います。