ブログ

収奪資本主義って、なんなん?

今朝インスタに書いた中に出てきた・・・
「収奪資本主義」って言葉。

最初に聞いたとき、
収奪という言葉が引っ掛かった。
何故なら、最近の世の中、
搾取しているような商売体系が多いような気がしていたから。

でも意味を知って、
「あ、やっぱり」
って思った。

たぶん僕が、
ずっと感じてた違和感の正体。


めちゃくちゃ簡単に言うと、

収奪資本主義=
価値をつくるより、奪うことで儲ける仕組み

かなと。


普通の資本主義って、

・ちゃんと働く
・価値をつくる
・対価をもらう

これが基本のはず。

でも収奪資本主義は、
そこをすっ飛ばす。


たとえば、

・相手が分かってない契約
・立場の弱い人に無理を押し付ける
(これ運送会社では、本当にあるあるな話)
・「嫌ならやめろ」で成立する仕事
(これも運送会社では、本当にあるあるな話)
・法律ギリギリやけど合法
(運送会社はこれで成り立っている)
・不安を煽って決断させる
(そんなことするなら、他所に便を変えますよ。あるある)

こうやって
誰かの弱さ・無知・不安から
静かに取っていく。

暴力的でもないし、
違法でもない。

でも確実に、
誰かが削れていく。


これの一番ややこしいところは、

悪気がなくても成立すること。

・業界の慣習です
・みんなやってます
・合法ですから

こう言われたら、
反論しにくい。

でも、
「それで誰が楽になって、
誰がしんどくなってる?」
って考えると、
だいたい答えは一つ。


今の世の中、
正直言って、

価値をコツコツ積み上げるより、
奪う方が
早いし、楽やし、儲かる。

だから、

・声が大きい人
・断言する人
・成功体験を語る人

が目立つ。

逆に、

・迷う人
・丁寧な人
・波風を立てたくない人

は、
「甘い」とか
「経営者向きじゃない」
って言われがち。
(僕自身、後者の方です)


でも最近思う。

それって、
向き不向きやなくて、

収奪する側に立てるかどうか
の違いかなと。


収奪資本主義は、
短期的には効率がいい。

でも長く続くと、

・人が疲れる
・信頼が壊れる
・社会がギスギスする

最後は、
「外に敵を作る」方向に行きやすい。

歴史を見ると、
それが戦争だったりする。


だから僕は、
この仕組みがどうにも苦手です。

合法でも、
合理的でも、
「誰か削れてる」気がすると、
立ち止まってしまう。

たぶん、
経営者としては向いてない。

でも、

奪わない
削らない
波風を立てない

この生き方を、
間違いだと思いたくない。


収奪資本主義って、
頭のいい人が勝つ仕組みやなくて、

鈍感な人が強くなる仕組み
なんだろうなと。

僕はたぶん、
鈍感にはなれない。

それだけの話。


なので、「経営者に向いてない」ことがわかり、インスタに書きました。

で、ここは、収奪資本主義って何?を書いてます(笑)