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昔の話・・・から今の話へ・・・

朝、会社の掃除をしてスッキリした気分でいたのですが、
ふと昔のことを思い出しました。
まだ20代の頃、大学卒業後すぐに水処理装置のメーカーにいた頃の話です。

僕は当時、会社の寮で、1年先輩や後輩たちと勉強会をしていました。
「上に負けたくない」「馬鹿にされたくない」
そんな気持ちもあったんですけど、
一番は「みんなで一緒に良くなりたい」っていう思いでした。

海水を淡水に変える装置・・・
その仕組みを最初から最後まで理解しようと、
工場の鍵をこっそり使って、日曜も一人で装置の前に立って、
「お客さんに説明する自分」を妄想していました。
まるで、ままごと(笑)
でも、それが楽しかったんですねえ・・・

その努力が評価されたのか(どうかわかりませんが)、ある日、東京本社に呼ばれました(栄転というやつ)
海上保安庁や三菱電機、エバラポンプなど、大手の方々と打合せをしたり、現場に行ったり・・・
「おぉ、自分、なんかすごいやん」って、キラキラした気分になっていました。

東京に行ってからは、正月も、連休も関係なく、365日会社に行ってました。
でも、だんだんと気づいてしまったんです。

「話せる仲間がいない」

上の人たちはいました。でも、心を分かち合える仲間はいなかった・・・そんな状態でした。
たまに工場に行けば、「東京本社の言いなりやん」と距離を感じ、
ついには社長からこう言われました。

「息子が入って来るから、見てやってくれ」

…心が折れました。

「なんで自分が社長の息子を見なあかんねん」
そう思ってしまって、そのまま会社を辞めてしまいました。

でもね。あの時、本当は言いたかったんです(というか、言えば良かったなあと)

「もう一度、工場に戻してください。みんなと一緒に仕事させてください」
ずっと、それを言えなかった自分がどこかに引っかかっていました。

だけど今、自分の会社で、ようやくその続きをやれている事に気が付きました。
(やれているかどうか・・・まだわかりませんけど)
現場に行って、一緒に考えて、悩んで・・・そんな事がやれればいいなあ・・・

みんなで良くなっていけばいいなあ・・・

小さい会社だけど、本物が揃っている会社になればいいなあと

その為に、どうすれば良いのか・・・

それを考えること、動くことが出来る立場にいるんだなあと。



まあ、自分の思うようにやっていく。そして、それに賛同する人が集まる・・・

50歳を過ぎたんだし、こういう感覚でやっていければいいのかなあと。