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根っこのない成長

郵便局運送許可取り消し・・・このニュースを見てふと思う事がありまして・・・


理想って、すごく立派で大切なもののはずなのに、なんだか最近“現実に蓋をして一人歩きしてる”ように見えるなぁって。

AIがあれば、人がいなくてもいい。
新しいシステムを組めば、それで解決。
宇宙事業に未来がある、だからそこに投資を。
そんなふうに、なにか「新しくて光ってるもの」だけを持ち上げているような、妙な空気が漂っている気がします。

もちろん、どれも否定したいわけじゃないんです。
でも、どこか「根っこがないまま、枝葉だけ広がっていく」ような…そんな不安定さを感じることがあるんです。

現実は地味で、泥臭くて、効率も悪い。


でもその地味な毎日の積み重ねがあって初めて、理想が“現実になる瞬間”が訪れるんじゃないかなと思うんです。
根っこも張ってないのに、いくら枝を伸ばしても風が吹けば倒れてしまう。

僕たち運送業なんて、まさにその“根っこ”の役割だと思うんですよ。
誰かが届けないと、何も始まらない。
でも、世の中の目はどこか上の方ばかりを見ている気がして…そこに違和感を感じているのかなあと思ったり・・・

理想に近づくことは素晴らしい。
きれい事を言うのも大切なことだとは思います。
でも、それを支える現実と人間の営みがなければ、ただの幻です。

今日は、そんなことを、ふと考えていました。
自分たちの小さな仕事が、ちゃんと地面に根を張っていれば、そんな簡単には倒れない。
そんな気がしています。

ただ、見る人がしっかりと根の部分を見ないと本当にキレイ事だけだと、ダメだろうなとも思いますし・・・