これでも求人は多い方ですよ・・・

先日、ある若者と面接をしました。
20代半ば。遠方から、わざわざ来てくれたようでした。
礼儀正しく、笑顔も柔らかい。
第一印象は、いわゆる“感じのいい青年”というやつです。
でも、これまでの職歴を見ると、1年半〜2年での転職が続いている。
本人に理由を尋ねてみると、
「給料と仕事のバランスが…」など、色々な理由を答えてくれました。
その言葉の奥に、
「できれば楽して稼ぎたい」ではなく、
「ちゃんと働きたいけど、どうにも腑に落ちない」
そんな、若さゆえの迷いが見え隠れしていた気がします。
だからこそ、こちらも少しだけ本音で話をしました。
「運送の仕事は、30万円から60万円くらいの幅の中にあるのが現実なんですよー。
それは仕事内容や運行距離、積み降ろしの大変さによって変わります。
“楽して高収入”っていうのは、なかなか成り立たない世界なんです」
「どんな会社に入るかも大切だけど、
どんな自分でありたいかを考えないと、ずっと漂流することになるよ。
“○○運送の○○さん”じゃなくて、“○○さんといえば○○運送”って言われるような働き方を目指してみたら?」
そんな話をしました。
説教じみていたかもしれません。
でも、何か少しでもヒントになれば…という思いでした。
履歴書は、あえてお返ししました。
「もっといろんな会社を見て、自分に合うところを探してみたら?」と伝えて。
帰りに、会社の自販機でカルピスを買ってあげました。
まあ、遠方からうちの会社に面接に来てくれたのですもんねと。
今後、彼がどんな道を選ぶかは分かりませんが、
しっかりと一つの会社に定着して、色々とあったけど、この会社で頑張ってるわ・・・と、後輩にお話ししていればよいなあと。
ドライバー不足とは言いながら、業務内容、仕事内容が不足である原因でもあるのかなとか思ったりします。
ここ数カ月で、20代の求人希望者が3名来ましたが、うちには合わない感じでした・・・
みんな癖のない良い感じの人だったんですけどね・・・
なんだか、残念だなあというのと、勿体ないなというのと・・・
少しづつでも良いので、良くなる方向に進んでいけばいいなあと、改めて思いました。