ブログ

波風の立たない日々を送りたい、という話

「波風の立たない、穏便な日々を送りたい」

自分でもそう思いますし、よく聞く言葉でもあります。
 

お金のことだったり、人間関係だったり、騒動やトラブルだったり。
何に対してかは人それぞれですが、共通している点は一つあるように思います。

それは、
 

日々をお金で困らないように、騒動が起こらないように、巻き込まれないようにすること

ただ、ここで少し違和感を覚えます。

波風を立てない、穏便に過ごす、という言葉から
 

「何もせず、ぼーっと、ふわふわ生きていればいい」
 

そんなイメージを持たれがちですが、実際は真逆ではないでしょうか。

本当に波風の立たない日々を維持しようと思うと、
日々かなり神経を使います。

小さな変化に気づくこと。
違和感を放置しないこと。
面倒でも、後回しにせず、その都度きちんと対応すること。

穏便であるためには、
むしろ日常を丁寧に扱い続ける必要があると思っています。

私たちの仕事でいえば、
無事故で過ごすために、日々安全教育を行う。
少しの変化も見逃さない。
「やるべきこと」を「やるべきこと」として捉え、
形骸化させないようにする。

そして、
無事故で過ごすために、日々意識して運転をする。
分かったような運転をしない。

この積み重ねがあって、はじめて
「何も起きない日常」が成り立ちます。

最近、世の中全体を見ていると、
「穏便に過ごしたい」
「でも、できれば何もしたくない」
そんな空気を感じることがあります。

けれど、
何も起きない日々は、
何もしなかった結果ではなく、
日々きちんと向き合い続けた結果だと思うのです。

波風の立たない日常は、
気を抜いた先にあるものではなく、
丁寧さを積み重ねた先にあるもの。

私は、そう考えています。