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燃料サーチャージの考え方・・・

1. 基本的な運賃構造

運送業のコスト構造は概ね以下の割合になります。

項目割合
人件費35〜40%
燃料費20〜25%
高速代5〜10%
車両費・整備10〜15%
その他・利益10〜15%

つまり・・・

燃料費+高速代 ≒ 運賃の約30%

となります。

この前提で運賃を考えると、

理想運賃

となります。

2. 燃料価格上昇の影響

燃料価格が上昇した場合、燃料費部分が増加するため
本来は運賃もそれに比例して上昇しないとコスト構造のバランスが崩れます。

燃料価格上昇による増加燃料費は以下の式で求められます。

3. サーチャージ算出式

燃料増加額を運賃構造に当てはめると

となります。

4. オーエスライン試算

前提条件

  • 大型トレーラー燃費
    2.5km/L
  • 1kmあたり燃料
    0.4L
  • 燃料上昇
    110円 → 170円
  • 上昇幅
    60

例① 地場輸送

距離 200km

燃料増加 0.4 × 60 × 200 = 4,800

理論的運賃補正

4,800 ÷ 0.3 = 16,000

運賃60,000円の場合

16,000 ÷ 60,000= 約26%

例② 長距離輸送

距離500km

燃料増加 0.4 × 60 × 500 = 12,000

理論的運賃補正

12,000 ÷ 0.3 = 40,000

運賃110,000円の場合

40,000 ÷ 110,000= 約36%

5. 実務上の対応

実際の運送業界では

  • 荷主との関係
  • 業界相場
  • 他社運賃

などを考慮する必要があるため、理論値をそのまま適用することは難しく、

燃料価格に応じた%方式のサーチャージ が一般的となっています。

6. 燃料サーチャージ(参考)

軽油価格燃料サーチャージ
120円未満なし
120〜129円2%
130〜139円4%
140〜149円6%
150〜159円8%
160〜169円10%
170円以上12%

7. まとめ

燃料価格の上昇は運送会社のコスト構造に大きな影響を与えるため、

  • 運賃構造の維持
  • 輸送品質の維持
  • 安全運行の確保

の観点から、燃料価格の変動に応じた
燃料サーチャージ制度の検討が必要となる可能性があります。